Glasses dictionary
メガネに関する用語集
レンズ編
あ
か
さ
た
な
は
ま
や
ら
わ
あ
アッべ数
逆分散ともいわれ,メガネレンズでは40以上ないと人間の目で色収差が感知される。
アイポイント
瞳位置。遠用または近用の瞳位置。特に多焦点レンズの位置決めに重要となる値。
Ax
円柱軸のこと。アクシス(AXIS)の略。
S
球面レンズのこと。Sphereの略。コンタクトレンズの直径(サイズ)を表すのにも使われる。
円柱軸
円柱レンズの屈折力が0の方向。
円柱レンズ
円柱面で出来ているレンズ,一方向が屈折力が0であり,それと直交する方向にある屈折力をもつレンズ。
遠用基準点
累進多焦点レンズで遠用の基準となる点。フィッティングポイント。
か
カーブ指定
レンズの曲率の指定。=曲率指定
カクシマーク
レンズにメーカーやレンズの種類や加入度などをよくさがしてみなければ解らないようにマークをつけてある。そのマークをいう。
カラーコート
色をつけるのにコーティングによるもので,ガラス素材に着色物質を混ぜたものより色のむらがない(特に強度レンズ)
カラーレンズ
色のついたレンズでガラスでは素材に着色する物質を混ぜたものやコートによるものがあり,プラスチックでは染色により着色される。
球面
球面で構成されるレンズ。
球面鏡
球面の反射面をもつ反射鏡。とつ面鏡,おう面鏡がある。眼鏡レンズの処方せんでは球面レンズの意味で使われていることもある。
球面計
球面の曲率半径を測定する器械。カーブ計,スフェロメーターともいう。
球面レンズ
球面をもつレンズ,あらゆる方向で々屈折力をもつレンズ。
近軸光線
光軸の近くを通り,かつ光軸に対して小さい傾きをなす光線。
近軸焦点
近軸光線による焦点。
近軸基準点
累進多焦点レンズで近用で基準となる点,近用アイポイント。
近軸部幅
累進多焦点レンズで近用部の幅。
屈光力
頂点屈折力。
関連【た】頂点屈折力
屈折
光が媒質の境界面に入射するとき,境界面において,位相速度の変化に応じて伝搬方向が変わる現象。
屈折角
光が媒質の境界面に入射するとき,屈折光線が境界面の法線となす角(鋭角)。
屈折光学系
光の屈折作用を利用する光学系。
屈折度
レンズ,コンタクトレンズの度数。
屈折力
像空間の媒質の屈折率を,屈折面又はレンズの焦点距離で割った値。眼鏡レンズでは頂点屈折力を使用しデイオプター(D)であらわす。
屈折率
光の真空中の位相速度に対する媒質中の位相速度の比。メガネクラウンで1.523,CR-39で約1.5である。中屈折率のガラスで1.6,高屈折率のガラスで1.7,1.8,高屈折率のプラスチックで1.56~1.6である。
コーティング
薄幕をつけることをいい,真空蒸着や液浸によりつけられ反射防止膜,カラーコート,ハードコート等がある。
コート
レンズの反射(透過)を増減させるため,あるいは面の保護のために表面に種々の物質の薄膜を蒸着などによってつけること。コーティング。
コート膜
コートによって作られた薄膜。反射防止膜やカラーコートや保護膜としてつけられる。
高屈折率レンズ
ガラスではクラウンに比べて屈折率の高いレンズで1.7,1.8のものをいう。プラスチックではCR-39に比べて屈折率の高いものをいい,1.56~1.6のものがある。特にマイナス強度レンズのコバを薄くするために使用される。
硬度
物体の硬軟の程度で,硬さともいう。鉱物で使われるモース硬度,ガラスで使われるヌープ硬度,ヴィッカース硬度,光学プラスチックで使われるロックウェル硬度等がある。
さ
三重焦点レンズ
一枚のレンズの中に三つの焦点をもつレンズで,それぞれ遠方用,中間用,近方用である。
焦点
光学系において,無限遠物点,又は無限遠像点に対する共役点。光軸上の焦点を軸上焦点,光軸外の焦点を軸外焦点という。物体空間における焦点を物体焦点といい,像空間における焦点を像焦点という。
焦点合わせ
光学器械において,目的とする物体面に対する像画に受光面(又は網膜)を一致させる操作。ピント合わせともいう。
焦点距離
光学系の像節点から像焦点までの距離。物体空間と像空間の媒質の屈折率が等しい場合は,像主点から像焦点までの距離に等しい。眼鏡レンズの焦点距離は頂点焦点距離が使用されている。
CR-39
プラスチックレンズの素材で眼鏡レンズで一般的に使用されているもの。アリルジグライコールカーボネイト,又はジエチレングリコールビスアリルカーボネート。屈折率1.498,比重1.32アメリカのPPG社の商品名。
視界
光学器械で見ることができる範囲。角度の単位で表す。
樹脂コート
プラスチックレンズの上にかける保護膜,ハードコート。液浸によるもの。
染色
プラスチックレンズを染料で染めて色をつけること。
た
多焦点
焦点を二つ以上もつレンズ。二重焦点レンズ,三十焦点レンズ,累進多焦点レンズ等がある。累進多焦点をさす場合もある。
多層反射防止膜
2層以上の反射防止膜。多層膜,多層膜コート,マルチコート,マルチともいう。
多層膜
反射防止膜等で二層以上のコート膜をいう。マルチコート。
多層膜コート
反射防止膜等で二層以上のコート膜をいう。マルチコート。 関連【た】多層膜,多層反射防止膜
単レンズ
二つの面の屈折作用を利用するレンズ。
楕円偏光
光の進行方向に正対する観測者から見た場合,光波(電気ベクトル)の振幅ベクトルの先端がだ円運動するもの。右(左)まわりのものを右(左)だ円偏光という。
楕円面レンズ
非球面レンズの一種で,面の一つが楕円面であるレンズ。キャタラクトレンズ等に使用されている。
中間度数
レンズ度数は0.25ステップであるが,弱度のレンズでたとえば0と0.25の中間の度数0.1252をいう。表示は0.12,0.37,0.62,0.87のように最後の5を省略する。
中間乱視
乱視度数の中間度数。 関連【た】中間度数
中屈折
中屈折レンズのこと。 関連【た】中屈折レンズ
中屈折レンズ
メガネクラウンより屈折率が高く,高屈折率レンズより低い屈折率1.600をもつガラスを素材としたレンズ。
頂間距離
レンズ後頂点と角膜頂点との間の距離。一般には12㎜といわれている。
調光レンズ
紫外線によりグレーやブラウンに変化し,紫外線の量で濃度が変わるレンズ。変化の速いもの(ラピード)もある。色が濃くなるのがダークニング,退色がフェーディングと呼ばれている。フォトクロミックレンズ。
頂点
レンズの像側の曲面の一番尖ったところ。眼鏡レンズではここから焦点までを焦点距離(頂点焦点距離)とする。
頂点屈折力
眼鏡レンズで使用されるレンズの屈折力で頂点焦点距離(m)分の1であらわされる。
頂点焦点距離
眼鏡レンズで使用される焦点距離でレンズの後ろ側頂点から焦点までの距離であらわされる。頂点焦点距離=1/頂点屈折力。
直線偏光
光波(電気ベクトル)の振動方向が同一平面内に含まれる光。平面偏光ともいう。
ツボクリ
強度レンズで重さやコバ厚を考慮してある範囲だけに度数をいれ周辺部は度数をもたないレンズのこと。周辺の形状から又平(またへい),又老(またろう)等と呼ばれることもある。
透過
光がその単色光成分の振動数を変えずに媒質を通過する現象。
凸
凸面あるいは,凸レンズを表す。⊥の記号も用いる。
凸レンズ
光軸上における厚さよりも,周辺における厚さの方が小さい単レンズ。プラスレンズ。
な
内面反射
レンズ鏡筒の内面又は光学素子の面によって生ずる結像に望ましくない反射。
二重焦点
焦点が二つあり,遠方用と近方用が一つのレンズにあるもので,遠方を台玉,近方を小玉という。小玉の形でAタイプ,Bタイプ,EXタイプ等がある。製法できりつぎ,接着,融着,摺わけ等がある。 関連【に】二重焦点レンズ
二重焦点レンズ
一枚のレンズに焦点が二つあるレンズでそれぞれ遠方用と近方用で老眼に使用される。遠方用と近方用の度数差を加入度という。 関連【に】二重焦点
ノンコート
反射防止膜やハードコート等のコートがなされていないもの。
は
反射
光が媒質の境界面に入射するとき,その単色光成分の振動数を変えずに,光が入射側にもどる現象。
反射角
光が媒質の境界面に入射するとき,反射光線が境界面の法線となす角(鋭角)
反射光の干渉色
コートがされているレンズでコート膜で反射光が干渉して色がついてみえることでマルチコートでは緑が多く,単層コートでは紫が多い。
反射防止膜
レンズ表面の反射を減少するためにつけられたコート膜。単層膜(コート),多層膜(マルチコート)がある。
バイフォーカル
二重焦点のこと。 関連【に】二重焦点
非球面
平面および球面以外の曲面の総称。プラス強度レンズにしようされる楕円面,双曲面,累進多焦点に使用されている非球面等がある。円柱,トーリックも非球面であるが,眼鏡レンズでは上であげたものをいう。
非球面レンズ
少なくとも一面が,球面(平面を含む)以外の屈折面をもつレンズ。
プリズム
光線を収束や発散させずに方向だけかえるレンズ。単位はプリズムディオプターである。
偏光レンズ
偏光をりようしたレンズで,ある方向の振動成分の光しか透過させないのでまぶしさを防ぐが,自動車のフロントガラスは強化されているので偏光レンズを通して見るとコノスコープ像がみられるので運転には適さない。
偏心
光学素子の光軸の,光学系の理想的な光軸からのずれ(傾きを含む)。光学中心のずれ,レンズの光学中心をフレームの幾何学中心からずらすこと。
偏心レンズ
光学中心を幾何学中心からずらして作成したレンズ。プリズム,フレームやレンズ径によりとりきれない場合に使用する。コンタクトレンズの光学中心を1mm幾何中心より上に移したもの。強度近視に用いる。
ベースカーブ
基準となるカーブで眼鏡レンズではプラスレンズでは第2面でマイナスレンズでは第1面がベースカーブとなり,コンタクトレンズでは第2面(角膜側)がベースカーブとなる。
放物面レンズ
非球面レンズの一種で,一面が放物面であるレンズである。キャタラクトレンズに使用されている。
ま
マルチ
多層膜反射防止膜のことで単層膜より広い波長範囲で反射防止され,反射率も低くなる。 関連【ま】マルチコート
マルチコート
多層膜反射防止膜のことで単層膜より広い波長範囲で反射防止され,反射率も低くなる。
眼鏡レンズ
目の屈折異常や弱視,斜位等を補正するために使用するレンズ。
や
登録されておりません。
ら
累進多焦点
遠方から近方まで距離に応じた焦点を持つレンズであるが,近方の使用できる範囲は,二重焦点に比べて狭い。Vリーズ(HOYA),ウルトラビューシリーズ(NIKON),P-1シリーズ(SEIKO),グラダール,ルイシンシリーズ(PENTAXCARLZEISS)等がある。
累進部幅
累進多焦点レンズで累進帯の横幅。
レンズ
二つの面をもつ透明な媒質又はその組合せで作られ,屈折作用を利用して物体からの光線束を収束又は発散させる作用をもつもの。
レンズ設計
眼鏡レンズの設計は非点収差を主体になされベースカーブの選択が基本となる。非球面レンズ,累進多焦点レンズでは大型の計算機が使用され非球面の形状が決定される。
レンズ直径
レンズ径。レンズを選ぶ時,眼鏡の重さやフレームとの関係で重要な値である。特に強度レンズで注意する必要がある。
わ
登録されておりません。
フレーム編
あ
か
さ
た
な
は
ま
や
ら
わ
あ
アルミ合金
Tiよりも軽い材料にアルミ合金がある。近年はこの材料が主流で,アルミ,マグネシウム,銅系のものが多いがメッキやロウ接についてはチタン同様困難なところがある。[参照]固溶体合金
合わせ丁番
リムロックと丁番が一体となり,これを2分割した丁番。[参照]合わせ丁番,丁番
関連【さ】スパルタ丁番
腕
フロントの智の部分から耳掛け部分までの総称。
関連【た】テンプル
埋込み丁番
プラスチックのフロントやテンプルに埋め込んで使用する丁番。
関連【た】丁番
エポキシ樹脂
エポキシ基を持つ樹脂をいう。アミン,酸などによって硬化する。架橋により高分子化した塗膜は機械的性質と対薬品性が優れている。
オプチル枠
エポキシ系のプラスチックで熱硬化性であるが,熱特性が熱可塑性的挙動のものを言う。形状安定性が良く軽い枠が作れる。
関連【は・あ】プラスチック枠,エポキシ樹脂
か
かざり智
智がリムロックの上にロウ付けされたものを言う。メタル枠の大半がこの方式である。
関連【や】よろい
金枠
純金または金合金の貼り,メッキを施した枠の総称。
げた丁番
プラスチックのフロントやテンプルに埋め込んで使用する丁番。
関連【あ】埋込み丁番
固溶体合金
A,Bの2元素あるいはそれ以上の元素を原子的結合した合金で,原子直径や間隔の違いにより内部歪が発生し機械的強度が向上する。構造材として用いる。
さ
先セル
金属性テンプルの耳の接触部にプラスチックで覆う部品。接触面積が大きく熱の衝撃を緩和する効果がある。
関連【ま・た】モダン,テンプル
スパルタ丁番
リムロックと丁番が一体となり,これを2分割した丁番。
関連【あ・た】合わせ丁番,丁番
セル枠
天然色素を原料とし可塑剤としてフタル酸エステルを用い,他のプラスチック枠より復元性が大きい。樟脳の臭いがするものもある。
た
智
テンプルにつながるリムの両端部。
丁番
フロントとテンプルをつなぐ,開閉機能を持った部品。
丁番用ナット
丁番のネジがゆるまないように用いるナット。二重ナット止め。
つる
フロントの智の部分から耳掛け部分までの総称。
関連【た】テンプル
テンプル
フロントの智の部分から耳掛け部分までの総称。
な
登録されておりません。
は
鼻当
眼鏡を顔に固定保持する為に鼻梁に接触する部品。
関連【は】パッド
バネ丁番
バネが組み込まれた丁番。
パッド
眼鏡を顔に固定保持する為に鼻梁に接触する部品。
ひだま丁番
溶接によって智及びテンプルに固定された丁番。
関連【や】溶接丁番
ヒンジ
フロントとテンプルをつなぐ,開閉機能を持った部品。
関連【た】丁番
フィッティング
眼鏡を装用する人の顔に合わせ,快適で安定した状態にする事。
ふちなし枠
フロントが金属あるいはプラスチックか,その組合せで作られたもので,リムがレンズを取り巻いていない枠。
フロント
ブリッジとリムで構成される眼鏡枠の前面部の総称。(=前枠)
ブリッジ
2つの玉型をつなぐ支持部品。
プラスチック枠
フロントの主要部分がプラスチックもしくは同等の性質を持つ天然素材で作られた枠。
関連【か・さ・あ】亀甲枠,セル枠,オプチル枠
亀甲
タイマイといわれる海亀の甲を用いたもの。眼鏡枠,装飾品に加工される。
亀甲枠
タイマイの甲羅から作られるもので,生地が無地のものには色により白甲,黒甲,バラ甲などがある。普通は斑入りのものが多い。比重が軽く,耐用年数が長い。
関連【は】プラスチック枠
ま
前枠
ブリッジとリムで構成される眼鏡枠の前面部の総称。(=フロント)
メタル枠
フロントの主要部分が金属で作られた眼鏡枠。
関連【か】金枠
モダン
金属製テンプルの耳の接触部にプラスチックで覆う部品。接触部面積が大きく,熱の衝撃を緩和する効果がある。
関連【さ】先セル
や
よろい
智がリムロックの上にロウ付けされたものを言う。メタル枠の大半がこの方式である。
関連【た】智
溶接丁番
溶接によって智及びテンプルに固定された丁番。
よろい丁番
溶接によって智及びテンプルに固定された丁番。
関連【や】溶接丁番
ら
リム
ヤゲン加工されたレンズ保持用の部品。
リムレス枠
フロントが金属あるいはプラスチックか,その組合せで作られたもので,リムがレンズを取り巻いていない枠。
関連【は】ふちなし枠
レンズの緑溝線
ヤゲン加工されたレンズ保持用の部品。
関連【ら】リム
わ
割智
リムロックと丁番が一体となり,これを2分割した丁番。
関連【さ】スパルタ丁番
眼生理編
あ
か
さ
た
な
は
ま
や
ら
わ
あ
悪性近視
進行性近視のこと。
α角
注視点,結点,中心窩を結ぶ視線と,角膜に垂直な眼軸とがなす角。約5度といわれ,γ角に近い値である。
遠視
遠点が網膜の後方にある眼。正視眼に比べて無限遠にピントを合わせるのに,遠視度に相当するだけの調節が必要となる。眼の屈折力と眼軸長のバランスが屈折力が弱いほうか,眼軸長に短いほうにずれた為に起こる。
関連【あ】遠点
遠点
調整休止状態での網膜共役点をいう。正視眼では無限遠に,遠視眼では眼後に,近視眼では眼前有限の距離に遠点がある。
か
開放隅角緑内障
隅角は広いが,房水の排出がうまく出来ないで,自覚症状のないうちに眼圧が上昇する緑内障。中心視力が良いため視野が狭くなって発見されることが多い。回復はほとんど期待できない。
関連【は】閉塞隅角緑内障
眼鏡処方箋
眼鏡を作成するのに必要な,球面レンズ度数,円柱レンズ度数,円柱軸方向,瞳孔間距離を記した処方箋。
眼内レンズ
白内障の手術後に水晶体の代わりに眼内に移植するレンズ。網膜像の拡大がなく,視野も狭くならない。人工水晶体ともいう。
眼軸
膜の頂点を通る眼の対称軸。視軸とも言う。
桿体
網膜周辺部に多く分布する視細胞で、視力は低いが、暗いところで働く。色覚はなく動く物体の検出能力が高い。
眼底
網膜と視神経乳頭のことをいう。
γ角
視線と眼軸のなす角。眼軸は視線よりも約5度外を向いている。
球結膜
強膜の上を覆っている結膜。
球面異常
近視や遠視のように球面レンズで補正できる屈折異常の総称。
強主経線
乱視用眼鏡レンズあるいはトーリック面の主経線の曲率の絶対値の強い方の主経線をいう。
矯正視力
補正視力のこと。
近視
遠点が眼前有限にある眼。遠点より遠方にある物体を明視する事は出来ない。眼の屈折力と眼軸長のバランスが,屈折が強すぎるか,眼軸が長すぎるのかどちらかに偏った為に起こる。マイナス球面レンズで補正する。
屈折異常
眼の屈折力と眼軸長のバランスが狂った状態を言う。近視,遠視の球面異常と,それに合併しているまたは単独で存在する乱視がある。
虹彩
茶眼に相当する部分で中心に瞳孔と呼ぶ孔を持つ瞳孔の大きさを変化することで眼に入る光の量を調整している。また、虹彩と毛様体で房水を作りだし、水晶体、角膜に栄養を与えている。
関連【は】葡萄膜
さ
進行性近視
眼軸が以上に伸びる近視。眼底に変化が見られ、補正視力も良くない遺伝性の近視である。
水晶体
虹彩の後ろにある透明な凸レンズ。近方を見るときは、毛様体筋が収縮し水晶体が自己の弾性で曲率を変えて屈折力を増し、ピントを合わせることが出来る。年齢と共に水晶体が硬化し調節力が低下して老視となる。
錐体
網膜の中心部分に集中して存在する視細胞で、分解能が高く、色に対する感度があり、明るいところで機能する。通常、視力といっているのいは中心窩の錐体の分解能である。
正乱視
各経線上の屈折力が一定で、経線毎の屈折力の変化がコサインの式で与えられる乱視。円柱レンズで補正することが出来る。
た
調節
注視物体に目の焦点を合わせる働き。水晶体の曲率を変化させることで調節を実現している。
調節力
調節によって増加する事の出来る屈折力の大きさをディオプターで表したもの。12歳頃に最大となり,それ以降は年齢と共に減少する。
瞳孔
虹彩の中心にあいた孔で,眼に入る光量に応じて虹彩内の瞳孔括約筋の働きで瞳孔の大きさを変えて,絞りの役割を果たしている。
瞳孔括約筋
瞳孔縁にある筋で、動脈神経に支配され、強い収縮力を持っている。縮瞳時に働く。
関連【た】瞳孔散大筋
瞳孔間距離
両眼の瞳孔の中心間の距離。角膜頂点間の距離及び視軸間の距離とは眼の項増から若干の差異を持つ。
関連【あ・か】α角,y角
瞳孔距離
両眼の瞳孔の中心間の距離。眼鏡を加工するときのレンズの光学中心間の距離を決定する根拠になる。遠見時,近見時で軸湊角が異なれば瞳孔距離も変化する。PDともいう。
瞳孔散大筋
虹彩の上皮層の上に放射状に配列された薄い層をなす平滑筋で、散瞳時に働く。
関連【た】瞳孔括約筋
な
登録されておりません。
は
白眼
球結膜の事。
白内障
水晶体が混濁する病気。先天性白内障は停止性であるが,後天性白内障には進行性のものが多い。視力障害がひどくなると,水晶体の摘出手術を行う。
病的近視
幼児期に近視が発現し,強度近視まで進行し眼底に萎縮や変性が見られそのため補正視力も低い近視。進行性近視,悪性近視とも言われる。
P.D.
瞳孔距離の事
不正乱視
円柱レンズで補正することの出来ない乱視。角膜が炎症を起こした後の瘢痕や外相が原因のことが多い。円錐角膜も不正乱視である。眼鏡で部分的な視力改善が可能であったり、コンタクトレンズで補正できることが多い。
葡萄膜
脈絡膜、毛様体、虹彩の総称。色素と血管に富んだ組織で、眼の栄養補給に重大な役割を果たしている。
片眼視力
片眼を遮蔽し,一眼だけで測定した時の視力。視力という言葉は通常片眼視力を指す。
閉塞隅角緑内障
狭隅角の人に突然起こり,ひどい頭痛・吐き気を伴い,片目が充血して,かすんで見えなくなる。失明の危険があるので緊急の治療を要する。
関連【か】開放隅角緑内障
ま
網膜
10層からなる眼球の一番内側の膜で,桿体と錐体の視細胞を持つ。周辺部は桿体が多く中心窩は錐体のみからなる。視神経と網膜血管は,乳頭から眼球の外に出る。
網膜剥離
網膜が脈絡膜から剥がれてしまうことで,初期であれば光凝固を行って剥離の進行を止める。剥離した部分には視力がなく,暗点となる。
や
融像
左右の眼の視差を持った網膜像を単一視する機能
ら
裸眼視力
眼前に何も装用しない時の視力。
乱視
目の屈折面が正しい球面をなしていない為に一点から出た光が眼内で一点に結像しない眼をいう。
関連【さ・は】正乱視,不正乱視
乱視度
乱視眼の弱主経線の屈折力と強主経線の屈折力の差をいう。
立体視
両眼で体積をもつ物体を見たとき、左右の目の網膜像はそれを見る角度が少し異なるため僅かな差を持っている。この視差を処理して両眼の像を融像するときに生じる立体的な感覚を立体視という。
両眼視
両眼を使って,あたかも一つの眼でものを見ているかのように感じる機能をいう。同時視,融像,立体視,深径覚などの機能がある。
両眼視機能
両眼を使って,あたかも一つの眼でものを見ているかのように感じる機能をいう。同時視,融像,立体視,深径覚などの機能がある。
関連【ら】両眼視
両眼視差
左右の眼の位置が離れている事から生じた両眼の網膜像の差異。
両眼視力
両眼で注視した時の視力。
関連【は】片眼視力
緑内障
眼圧が高すぎる為に起こる。知らぬうちに眼圧の上がる開放隅角緑内障,急激な痛みと発作を伴う狭隅角緑内障,他の眼病がもとで眼圧の上がる続発性緑内障がある。
老眼
年齢と共に調節力が減少し,調節力が4D以下になった状態を言う。屈折異常を補正した状態では,老視になれば誰でも近方視が不自由となり、読書加入が必要となうる。
関連【ら】老視
老眼鏡
老眼になって調節力が減少したものを補う為の眼鏡。単焦点,二重焦点,三重焦点,累進多焦点などの種類がある。
老視
年齢と共に調節力が減少し,調節力が4D以下になった状態を言う。屈折異常を補正した状態では,老視になれば誰でも近方視が不自由となり、読書加入が必要となうる。
老人性白内障
老化に伴って起こる白内障の事。
わ
登録されておりません。